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NHKスペシャル 2月22日腸内フローラまとめ

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NHKスペシャル 腸内フローラ 解明!驚異の細菌パワー

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【NHK総合テレビ】2015年2月22日(日)午後9時00分

【NHK総合テレビ】2015年2月26日(木)午前0時40分~1時29分(25日深夜/再放送)

お肌の調子が良くない、ダイエットの成果がなかなかでない・・・そんな時、あなたのお腹にいる“腸内フローラ”が影響しているかもしれません。

 

もしそれが真実ならば、腸内フローラについて知っておくことが美容にもつながっていきそうですよね。ということで50分近くあるNHKの番組内容をブログにまとめてみました。

美肌やダイエット以外の部分も紹介されていたので、そちらもあわせてまとめています。
ちょっと長いですが、なかなか興味深い世界ですよ。

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そもそも腸内フローラって何?

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腸内フローラのフローラとはお花畑という意味。お花畑と聞くとちょっと笑ってしまいますが、そういう意味が込められているそうです。世界中で国家プロジェクトとして新しい菌の発見が続々とされているんですよ。

人間の腸には100兆匹以上、数百種類もの細菌が住んでいて、その細菌の出す物質が私達の美容や健康、そして脳や性格などにまで影響を及ぼしていて、全身の健康に影響を及ぼしていることが分かってきたのだとか。

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具体的に番組内では

  • 糖尿病
  • 肥満
  • アレルギー
  • 更年期障害
  • 美容(肌のシワが減少)
  • 性格(感情まで変える力がある)

といった病気や体の様々な現象は実は腸内フローラとの関係があるのだと説明されていました。

 ゲストのパパイヤ鈴木さん、自身の腸内フローラを解析される

パパイヤ鈴木さんは「これがわかったら効率がいいダイエットができるのでは?」とおっしゃっていました。

そんなパパイヤ鈴木さんの腸内フローラには200の細菌がいたのだとか。

この分析したのは腸内細菌の遺伝子解析の第一人者である東京大学の服部正平教授。 実際にスタジオではボードにズラーっと並んだ聞いたことがない細菌名がたくさん出てきました。 papaiyasuzukisan

腸内細菌は人それぞれ違って少しづつ変化はしていくが大きくは変わらない、死ぬまでその人はその人の腸内フローラを持っているんですって。

パパイヤ鈴木さんの場合は不明な菌というのもありました。不明な菌は新種の菌の可能性もあるそうです。 こういった細菌の解析ができるようになったのはここ5年~6年前くらいからとのこと。

ちなみに「うんち」くんの1/3は腸内細菌(重さは1~2kgくらい)というからびっくりですよね。

腸内細菌が肥満に!ダイエットに関係している?

himanmouse マウスに人間の腸内細菌を移植した実験で、片方には太った人の腸内細菌、もう片方には痩せた人の腸内細菌を移植していました。

すると同じように餌を与えて運動させていても太った人の腸内細菌を移植されたマウスはどんどん太っていきました。しかもこの実験は何度くり返しても同じ結果になったそうです。

実は肥満の人の腸内ではある細菌が少なくなっていました。それが問題だったのですと専門家が言っていました。

秘密は腸内細菌が出す物質「短鎖脂肪酸」にあった

bakuteroidesu 肥満の人の腸内にはバクテロイデスと呼ばれる細菌が少なかったそうです。

バクテロイデスなどの細菌が「肥満をふせぐ働きがあった」というから興味津々ですよね。

通常は腸内細菌は私達が食べたものを栄養にしてそれを分解して生きていきます。その時に細菌が出す物質が体に作用するのだそうです。 バクテロイデスは私達の体で短鎖脂肪酸という物質を出しておりそれが肥満を防ぎます。

脂肪細胞が脂肪を取り込むことで肥満=太るのですが、バクテロイデスから放出された短鎖脂肪酸は、腸から吸収されて血液中に入ります。血管を通して全身の隅々まで短鎖脂肪酸が運ばれていきます。 tansasibousan 短鎖脂肪酸が脂肪細胞に働きかけると脂肪の取り込みが止まり、余分な脂肪の蓄積を抑えて肥満になるのを防ぐというわけなんです。

短鎖脂肪酸のもう一つの役割は筋肉などに作用し脂肪を燃やすということから、この細菌が体を太らせない需要な役目を果たしているというのがよくわかりますね。

短鎖脂肪酸以外にも細菌が出す物質がたくさん発見されていてこういった効果をもたらしているそうです。 chounaisaikin

腸内細菌が老化防止に!?それってアンチエイジングだよね?

腸内細菌が作る物質が肌の若さを保つことを実証されたそうです。女性ホルモンに似たエクオールという物質が関係しているのだとか。 ekuooru 更年期障害の症状がある女性にエクオールを摂取してもらった実験で、エクオールを飲んだ人はシワが浅くなっていったそうです。

その結果エクオールが肌のハリを保つコラーゲンを増やしたと考えられていて、線維芽細胞が作るコラーゲンの働きを上げて肌のハリを深いところで与えるようなものが増えてくると考えられるとおっしゃっていました。

なんと更年期障害の症状にもある「顔のほてり(ホットフラッシュ)」「しわ」「骨密度の低下」も防いでくれるという報告もあり。 シワを改善するエクオールは大豆を腸内細菌が分解して作られるんですが、エクオール産生菌を持っていない人もいるんだそうです。

エクオールのサプリ[大塚製薬] エクエルEQUELLE エクオール含有食品)

腸内細菌の種類と数が多いことが重要

肥満は、食べ過ぎや運動不足などの生活習慣の乱れが大きい原因であるがそれに加えて、細菌では腸内細菌が大切なものだということが注目されてきていると専門医が解説していました。

肥満を防ぐバクテロイデスを増やすために大切なことは「食物繊維」。それが腸内細菌の餌だから。最近の日本人は食物繊維の摂取が減ってきているんだとか。

  • ごぼう、たまねぎ、アスパラガスなどの野菜
  • 納豆、大豆などの豆類

司会のイノッチ(V6の井ノ原快彦さん)が「美魔女の秘密は腸内細菌!?」と専門医に聞くと「エクオールを作る菌を持っているのでは?」「体質というのは遺伝子ではなく腸内細菌がきめているかもしれない。」といった回答をされていました。

短鎖脂肪酸は糖尿病にも関係してる!?

アメリカ農務省が支援するベンチャー企業の研究室では、糖尿病の治療にインスリンの分泌に関係している短鎖脂肪酸を増やすにはどうすればいいのか?ということで

  • 食物繊維
  • ポリフェノール(ブルーベリー由来)

を使った菌を増やす薬の開発をしていると紹介されました。

ガンを引き起こす腸内細菌があった!?

ganto それはアリアケ菌(癌になる原因の菌)と名付けられました。日本で見つけられた新種の菌です。

アリアケ菌が出す物質「DCA」はガンの原因となり、人の細胞に作用して細胞老化を引き起こし、老化した物質が発がん物質を撒き散らし周囲にガンを作るのです。

また肥満を含めた生活習慣病がガンなどの病気の原因になりうるといいます。

日本人に多いのは前立腺がん、大腸がん(女性の死亡率第1位)乳がん、肝がん、5大ガンと呼ばれる(胃がん・乳がん・肺がん・大腸がん・子宮がん)ガンはアリアケ菌がかなり関係しているそうです。

アリアケ菌と反してナッツ菌(NATTS)は前立腺がんを予防する効果が期待されている菌です。「ガンに関しては予防することが必要になってくる」と専門家のお話がありました。

最新の腸内細菌治療で病気が治った!?

「腸の中でディフィシル菌という菌だけが増殖する」という病気になった女性が腸内細菌の入れ替えという最新の治療を行うと病気が治ったそうです。

どんな薬も効かなかったのが「便微生物移植(健康な人から便をもらって直接腸の中に流し込む)」を行うことで劇的な効果があって、生命維持装置が必要だった患者が翌日にはすっかりと良くなったといいます。

8-9割の人が治ったという治療法だそうで欧米のガイドラインでは強く勧められる治療法となっています。 ※日本では臨床試験がはじまっている段階です。

性格の違いは遺伝子だけでなく、腸内フローラが関係している?!

seikaku   腸内フローラを交換することでマウスの性格が変わってしまった、それは何度やっても同じだったとのこと。またマウスのコミュニケーション能力にも腸内フローラが関係していたと研究でわかったそうです。

これを人間に使ったのがうつ病の治療なんだとか。脳に影響を与える可能性のある菌を患者に飲んでもらって腸内フローラを変えてどうなるかということを治療しているそうですが、結果についてはまだ番組内では紹介されていませんでした。

ゲストの宮崎美子さんは「腸って栄養を吸収していらないものを排出する器官だと思って軽くみていたかも」とおっしゃっていましたが、脳にまで影響することを知ったからこその意見だなと思いました。

脳と腸内環境の関係性についてイノッチが「心も体も腸内細菌に操らてれいるのでは?」と尋ねると服部教授は「そう見えるが、実は人間の方が選んで腸内においている」のだそうです。

「人間にとっていいもの、都合のいいものを選んできている」その結果が大きく分けると70グループある細菌のたった4グループしか人間の腸内にいないということ。 chounaisaikin02

私達人間がどうやって腸内細菌を選んでいるか、生まれる前は無菌状態の胎児ですが生まれた瞬間から細菌と出会うことになります。そして口や鼻から入った菌が腸へ辿り着き少しづつ腸へ住み着いていく。

必要な細菌だけを住み着かせるような仕組みになっているのだそうです。不思議ですね。 もともと抗体は体の中に入ってきた細菌を攻撃するための働きをもっているが、表面にとりつき菌を殺す働きをもつIgA抗体。

しかし細菌の周りに張り付いているIgA抗体は、実は細菌を守っていて人間にとって必要な細菌だけを選んで粘液層に入れているのです。 IgA抗体は私達の見えないところで、私達の体に必要なものを取り込んでくれる、いるものいらないもの、それは長い時間をかけて作り上げられたものなんだそうです。

「腸内細菌と互いに助けあう仕組みを発達させてきた。」と言われたら何だかウルってきちゃいました。

人間って体の中に宇宙みたいに不思議なものを持っているのだと思うと、なんだか感謝の気持ちすら湧いてきます。 食生活の変化や薬の使用などで奇跡のバランスが崩れかけているのではないかと言われているそうです。

健康や美容に気を使うことに加えて私達を助けてくれている腸内細菌のこともちょっとだけ頭の片隅に置いて生活していくのも必要だと感じました。